今年の春に長年使っていたカセットデッキが故障した。とりあえず職場の近くの大型電器店に
修理に出す。持っていった時のムッとするやり取り。アルバイトとおぼしき若い店員曰く「これ
何ですか?」。最近オーディオ機器を修理に出したり、購入する時、結構ムッとする。大型店で
あればあるほど、店員の専門知識がない。が、しかし僕が行き着けだった店はみんなここ数年で
店を閉じている。良心的な店がなくなっていく。これも悲しい。仕方なく、対応の悪いな店員の
いる大型店で買い物したり、修理を依頼したりする。
2週間ほどして修理見積もりの結果、「25,000円になりますます」との答えをもらう。しばし
絶句。修理を断る。何で、7、8年前に45,000円で買ったものが25,000円の修理になるのか納得
出来ない。というよりこの手の大型電器店では、メーカーのサービス修理ステーションに送る。
そして送る際に搬送手数料をとる。ひどい時には修理の可否を問わずして搬送手数料をとって
おいて、「部品はもうありません」かなんかいう。そんなこと送る前にサービスステーションに
確認出来るだろうかと思うが、そこが大型電器店。不親切の一語。マニュアル通りの行動、客の
都合考えずである。
イントロがすごく長くなってしまったが、そんなこんなで、この際MDプレイヤーを買ってし
まおうということになる。
ここ二、三年、録音メディアがMDになって来て、アマチュアバンドのデモさえみんなMDか
CD−Rである。だからMDがないと不便になって来ていることは確か。カタログを色々と見比
べるが、どれもこれも似たようなものが多い。カセットデッキは、留守録にも使用していたので、
その代用となるものとサイズが大きいし、値段も高い。ならばMDラジカセ的なのが最適なので
あるが、その種は値段もそれなりに価格は高いし、ステレオと連動させるにはAUX INが必
要となる。そういう基準で選ぼうとすると僕の欲しいものはない。
ところがそんなある日、地元のホームセンターでSANYOのMDG−U4Tという製品が、
9,800 円で売られているのを発見した。カセットもCDも装備していない。要するにラジカセな
らぬラジMDシステム。店頭で見ただけでは機能がよくわからない。オーディオ雑誌、その他で
調べると発売当時は50,OOO円以上した製品であることが判明。ヤフーオークションでも20,000円
前後で取り引きされている。但し、この製品今はメーカーのカタログからすでに消えている。
サブシステムとしてきっと良いと思って買った訳である。おまけに今時珍しく堂々とMade in
Japan と刻印されている。
それなりに多機能であり、音も良さそうである。で、実際使ってみて…ラインインはあっても
アウトがない…ボタン操作がパソコン的になっている…音質の決めがパターン化されていて、そ
れなりに良い音なのだが、好みの音は作れない。アナログ機器になれたユーザーには使い勝手が
悪い。
パソコンをわかっているユーザーでなければ使えないし、音の好みがあるユーザーには物足り
ない。
きっと僕が感じている使い勝手の悪さ故に市場では短命に終わり、在庫品は地方のホームセン
ターなどで廉価で販売されているような行く末を迎えてたのだと思う。業界用語ではこの手の商
品は「Wild Cat(山猫)商品」と呼ぶ。
もう少し工夫したら凄く良い製品になっただろうなとか言う商品である。
MDラジカセ、CDラジカセ、或いはただのラジカセ、色々使い勝手の良い作り方があるはず
である。でも、今市場はメーカー主導型の使い勝手の悪い商品ばかりが流通させている。おまけ
に反省点なしである。
メーカーは何処が使い勝手が悪いのかわかっていない。デフレだから海外で作って安い商品を
供給すればOKみたいな世界で終焉している今日この頃。アホな電気店とアホなメーカーの構図、
そんなの駄目なのであるが、誰も改善しようとしないからして、無力ながらここで意見提言させ
ていたただいた次第である。
(F.K)
Sep.2002記
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